ミモレ丈タックスカートの製図方法
前回記事で紹介したタックスカートを製図します
ichomae.hatenablog.jp
前回ご紹介したこちらのタックスカート。
直線裁ちで作っているため、製図方法はとっても簡単です。
ウエストと作りたいスカートの丈さえ分かればざざっと作れるので、今回その方法をご紹介します。
ミモレ丈タックスカートの型紙、
お母ちゃんが作ったる。
ウエストと丈を決めます
メジャーを用意して、まずは採寸をしましょう。
ウエストを測る
一番くびれている部分を測ります。
ここで注意していただきたいのは、絶対にお腹を凹ませないことです。
今回の製図では、計算でぴったりサイズのものを作ります。
なので凹ませた状態で普段より細いウエストを測ってしまうと、出来上がったスカートが入りません。
ここは自分に正直に、リラックスした状態でありのままのウエストサイズを測りましょう。
丈を決める
ミモレ丈、といっても身長によって長さは変わってきます。
鏡の前でウエストからメジャーを垂らしたり、お気に入りの丈のスカートを測ったりして、丈を決めてください。
必要な数値を計算します
ウエストと丈が分かったら、タックの幅や間隔を計算で決めていきます。
あまり細かい数字になると製図するときに困るので、小数第2位を四捨五入します。
とはいえ、全部計算するのは面倒ですよね。
なので、この項目は「へぇ、そんな計算してるんだ〜」程度に読み飛ばしていただいて結構です。
この記事の一番下に計算用フォームを用意したので、そちらをご利用ください。
ウエスト関連
前スカート用
- F1 = W × 0.3 (前タックの間隔1)
- F2 = W × 0.3 (前タックの間隔2)
- F3 = W × 0.4 (前タックの間隔3)
- FT1 = W × 0.8 (前タックの幅1)
- FT2 = W × 0.7 (前タックの幅2)
- FT3 = W × 0.7 (前タックの幅3)
後ろスカート用
- B1 = W × 0.15(後ろタックの間隔1)
- B2 = W × 0.45(後ろタックの間隔2)
- B3 = W × 0.2(後ろタックの間隔3)
- B4 = W × 0.2(後ろタックの間隔4)
- BT1 = W × 0.65(後ろタックの幅1)
- BT2 = W × 0.9(後ろタックの幅2)
- BT3 = W × 0.8(後ろタックの幅3)
チェックと補正
- F1 + F2 + F3 ≧ W になっている事(なっていない場合は不足分をF2に追加)
- B1 + B2 + B3 + B4 ≧ W になっている事(なっていない場合は不足分をB2に追加)
製図します
計算で出た数値を使って製図していきます。
丈にはそのまま作りたいスカートの丈を入れます。
中心をわにして裁断するので、かなりの長さになります。
布幅に収まるか必ず確認してください。
収まらない場合は、FT1の中心(赤線)の部分で切り替えます。
ファスナー止まりがある方が後ろ中心です。
ファスナー止まりの寸法は22cmのコンシールファスナーを使った場合のものです。
違うものを使うときは、それに合わせてこちらの寸法も変えてください。
中心をわにして裁断します。
4.5cm幅以外のインサイドベルトを使用する場合は、その幅に合わせてベルト幅を調整してください。
縫い代を足して、完成!!
ここまでで製図したものに、お好みの幅の縫い代を足していただければ、完成です。
ウエストベルトの2枚目(内側になる方)は、ファスナーの付け方に合わせて縫い代を変えてくださいね。
布選びの注意点
この型紙はタックの幅をかなり広く取っているので、場所によっては 布6枚+インサイドベルト を縫うことになります。
布を選ぶ際は、お持ちのミシンのパワーに合わせて、縫える厚みの布にするよう注意してください。
計算用フォーム
面倒な計算をしなくて良いように、フォームを作りました。
チェックと補正まで行なった後の数字が出ますので、半角数字でウエストサイズを入力して、ボタンを押してみてください。
自分サイズのタックスカートを作ろう!
直線裁ちなので、簡単なだけでなく、ストライプやボーダーなどの直線的な柄を生かしたいときにもピッタリです。 一度製図してしまえば、色々な布で簡単に自分サイズのタックスカートが作れますので、ぜひお試しください。